キリシタン灯篭



願泉寺前住職有馬寿海氏によると、江戸時代北金津宿場問屋だった大文字家源助(黒坂家)は願泉寺門徒だった。

明治時代に入ると問屋職はなくなり宿場街も衰退したので屋敷を整理し、東京調布へ移住し事業を始められた。その時、この灯篭は寺へ寄進され境内の墓地にすえられた。
現在は、式台玄関道の右側に移された。金津町唯一のキリシタン灯篭である。
灯篭の高さ150cm・台座30cm・火袋中台等を見つめると十字架のように見える。竿の下部左に、身の丈22cmの観音像に見せかけた聖母マリア像が浮き彫りされている。 (朝倉記)