宮谷石切場跡

新聞記者と一緒に宮谷石切り場跡を探検した。何度か訪れてはいるが、何度来てもこの幻想的な空間は素晴らしい。

昔、筑前琵琶の奏者と来た時、「ここで耳なし芳一を奏でたらどうですか。聴衆は感動しますよ」と申し上げたのだが、答えは「地下の湿り気が筑前琵琶の音程を微妙に狂わせてしまうのでむつかしいわねえ」だった。




青く澄んだ水を眺めているうち、映画・横溝正史の「八つ墓村」を思い出した
主人公・寺田辰也が地下の鍾乳洞をさまよっているうち、田治見小梅の脂漏化した死体が浮かび上がってくる。その瞬間の怖いこと。