柿本人麻呂

近江の海 夕波千鳥に 汝が鳴けば
    情もしのに 古念ほゆ

敷島の 大和の国は言霊の
    たすくる国ぞ 幸くありこそ

東の 野に炎の立つ見えて
    かへり見すれば 月傾きぬ

良寛

形見とて 何か残さん 春は花
     山ほととぎす 秋はもみじ葉


淡雪の 中にたちたる 三千大千世界(みちあふち)
   またその中に 沫雪(あわゆき)ぞ降る


災難に逢う時節には 災難に逢うがよく候
死ぬ時節には 死ぬがよく候


盗人に とり残されし 窓の月


欲なければ一切足り 求むるあれば 万事窮す つきてみよ


一二三四五六七八九十 (ひふみよいむなやここのと)を十(とお)でをさめて
また はじまるを