2002年06月

02/6/30 (日) 抱負

きょうで今年も前半が終わる。ついこの前が正月だったのに。
月日の流れは年々はやくなってきているみたいだ。
昨晩、男11人集まってサッカー観戦しつつの親睦飲み会は、ぼくにとって後半にむけての節目みたいなものだった。
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●某議員の電話で目が覚めたら朝だ、誰もいない。
テーブルの上に散乱しているはずの焼肉、焼酎・ビール・ウイスキー等の空き瓶がきれいに片付けられている。ゴミはゴミ袋に収納され、鉄板の油は洗剤できっちりと洗い落とされている。
道徳的で清潔な友人たちを私も見習わなければならないと思った。

●サッカー観戦も金津サッカー界の重鎮・S住田の含蓄ある解説つきだったのでなかなかに面白かった。トルコ共和国おめでとう。

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転んでばかりの前半戦だったけれども、「ネバーギブアップ・・・おもいどおりにいかないことが大切だ」を座右の銘として後半戦をのりきっていきたいと思います(サッカーみたいやなあ)


02/06/29(土) 福井震災

昨日の午後4時30分、金津神社。数千人の死者をだした福井震災物故者慰霊祭が催された。
議員になってから毎年参加している。
配布された物故者名簿をみると、遺族に沢山の知人の名がみえる。
勃発した昭和23年はぼくらが誕生した学年だ。
はやうまれのぼくはまだ腹のなかにいたのだが、妊婦であったお袋は夕食の支度中で、激しい揺れとともに飛び出し、その数十秒後に自宅は倒壊したそうだ。

建築設計で耐震計算をしているのもなにかの縁であるような気がした。
合掌。
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●戦争にしろ大災害にしろ亡くなっていったひとたちは、こんにちの繁栄の礎・御霊だとよく言われる。
けれど
御霊はこんにちの社会をよしとみているだろうか。
みかけの繁栄の裏に膨大な借財を抱え、動機のみえない犯罪が巷を横行し、乾いた人間関係にモノカネにぼくらは日々追いかけられている。
鎌倉中世の偉僧たちは、草葉の陰でこの世を再びの末世だと嘆いているに違いない。


02/06/28 (金) ウーン

きのうの全協は合併論議だった。議員がそれぞれの意見を述べた。
ぼくは、より広域のほうがいいという想いを述べた。
温度差こそあれ、6町合併を押す意見が一番多かったように思う。合併反対の意見も勿論あった。「JAが合併してよくなったかというとそうではない」「行政との距離が遠くなる」等々反対の論拠には十分うなづけるものがある。
3町合併のほうがいいという意見もあった

国は合併特例債という飴を用意して平成16年3月(連たん60%をクリアーできなくても人口3万人以上で市への昇格可)までの合併をせまっている。
交付税が年々減っていくのだからまさに飴と鞭である。
ぼくが気になるのは、合併効果の喧伝が行政職定員削減、議員定数削減といったいわば首切りによる手間代節約(そんなこと誰でもわかるわなあ)に集約され、新たな町づくりのビジョンが提示されない、みえてこないことだ。
ハードルは沢山沢山あると思う。

ただいま午前零時。
新富区河川敷公園の一画に座り、月明かりでこのメモを書いている。水面に映る街灯が揺らいでなまめかしい。


02/06/27 (木) 涼しい日々です

・・・開祖道元禅師七百五十回大遠忌法要が営まれている大本山・永平寺で十八日、茶道裏千家淡交会による献茶式が行われた。県内外の同会員ら約六百人が参列。家元が茶を献じ、道元禅師の遺徳をしのんだ。・・・(6/19福井新聞)

この記事読んで3泊4日の参禅修行を思い出した。
「不立文字」。書物による知識吸収ではなく日々の立居振舞そのものを修行とするのが禅だ。
「住宅にも禅用語が残ってる。例えば玄関は玄妙なる関門やし食堂はジキドウで、食べること自体が修行やわな」と知合いの設計者がぼくに語ったことがある。
しかし、朝3時半に起床し、作努・座禅・精進料理・又座禅・又又座禅というのはきつかったなあ。若かっただけになによりも腹が減って困った。今なら淡々とこなせるような気もするのだが。

さて、きょうは全協です。

02/06/26 (水)  キューバのリナレスを中日がとったそうだ

きょうは風やね。
風邪をひいているわけではない。
シューベルツの古典フォーク「風」。クラークゲーブル、ビビアンリーの「風とともに去りぬ」。北原謙治の「北風」。堀辰雄の「風たちぬ」。
冗談をかませば都知事の「外形標準課税」か。

きょうは風となって、ひとり山野湖沼をさまようことに決めたのだ。
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●夜。ニ週間前に見た蛍の乱舞をもう一度見たいと、観音川流域にひとと行ったのだが一匹も見当たらない。
足元に目を転じて、その理由がわかった。土手の下草が刈られていたのだ。いささか残念。
川岸の清掃奉仕はどこの地区でもやっている。空缶やゴミを取り除くのは気持ちのいいことだけれども、草刈りで蛍が居辛くなるのも道理だ。
どこへ引越して行ったんだろう。

02/06/25 (火) 迷惑防止条例

東京都千代田区が地域限定ではあるけれども「路上禁煙条例」を議会で可決.。罰則規定もあるという。
国内では神戸市についで2番目だそうだ。
確かに路上で灰を落とせば汚くなるし、煙草片手の歩く様はみっとも
いいものではない。自戒せねばならない。

これは迷惑防止条例のひとつだから、要するに他人様のことを考えろということなのだけれども、禁煙したら結果オーライやね。
しかし、ぼくは30数年間禁煙したことがない。しようかとおもったことはあるがせいぜい節煙までだった。図面書きという孤独な営み(美しい言葉だ)に従事しているせいもある。周りにひとがいる職場環境だったらやめていたかもしれないなあ。
条例に罰則規定があるというけれど、適用はなかなかにむつかしいのではないか。昨年視察研修にいった町は「空き缶ポイ捨て禁止条例」を制定し罰金3万円を決議した国内はじめての町だった。町の担当課にいろいろ聞いたところ「制定後数年経つけれども罰金課した例はありません」が答えだった。
「私捨てました」と自己申告する奴はいないだろうし、現場目撃者も小さい町だったら相手は知り合いあるいは巡り巡っての知り合いで、「行政への告発などしたくない」と見ぬふりするのが自然だろう。要はマナーだ。
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●頼まれたので、親孝行の私はお袋を教順寺・宝物展に車で連れていった。
展示宝物観賞ののち、「境内の墓所を歩きたい」と言われて一緒に歩いた。
としとって背中が丸くなっている。
たわむれに 母を背負いてそのあまり かろきに泣いて 三歩歩まず
啄木の有名な唄を思い出してしまったのだが、啄木は本心を唄ったのだろうか。
どうせ背負うのならば、今だ肌艷芳香残す40代女性がいいとぼくは思うのだが。

墓所でぼくがいつもたたずむのは無縁塚の前だ。
ひとは死ねば死にきり、現世での縁は一切断ち切られる。無縁の衆生というのは
ほかならないぼくたちのことだと思う。


02/06/24 (月) 充実の日曜日

昨日は午前9時に金津町役場集合。「金津町青壮連協・歴史散策への誘い」ツアーで、ぼくたち歴史の会がガイドを受け持つことになったからだ。
東山神明神社、沢のつつみ、清滝八幡神社、椚石塔、前谷松龍寺の4箇所を会員それぞれがガイドした。松龍寺担当の汐見氏が不参加となったので担当予定なしのぼくが代理。
10数人男ばかりのグループだったので普段真面目のぼくも駄洒落のひとつふたつをとばしてしまった。自戒。
終了後焼肉ビールで慰労会。ほろ酔い加減の帰宅でじっくりと昼寝。
目覚めし、酔いが覚めた後プールに直行。20分間じっくりと汗を流した。(しまりはしないのだろうけど)体がしまったような気分になり、そのあとの作業にも熱がはいった。

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●しらんうちに阪神が6連敗だとよ。
昨晩呑屋で隣席の友人から「牧田さん、私は巨人ファンやけど阪神にもっと頑張ってもらわんとおもしろうないですね」と言われて私は考えた。
監督交代やね。
別に星野が駄目ということではない。内紛タイガースが阪神の王道なのだ。
監督は若狭高校の星・川藤幸三。
投手コーチはミステラレ江夏。バッテイングコーチが爪楊枝カークランドで守備コーチに元巨人のジョンソンがはいったらいいだろう。
総合コーチに鈴木宗男(野球少年だったとのこと)が就任すれば理想的だ。


02/06/23 (日) 今ここで書いているシリーズ その4

私の自宅裏は嶺北縦貫道路・金津大橋を境にして竹田川河畔の様相が一変する。上流はコンクリート護岸だが、下流の水際は豊かな緑に覆われているのである。
下流・重義地区NTT鉄塔きわの土手に停めた愛車の窓から今みえるのはゆったりと流れる大河の白波、鴨家族のたわむれ、燕の群れ、電柱に止まったカラス。
聞こえるのは天空舞う風のひゅうひゅうといううなり、雑草のざわめき。
そして口にくわえた葉巻ゲルベゾルテが甘く匂う。
対岸の土手を歩く白いスカートの女子高校生の集団は石坂洋次郎の世界か。
憂き世の私を優しくつつみこんでくれるのはこの自然・かけがえのない自然なのである。
ウーン、今こそ私たちは、神様仏様が贈ってくださったこの町の恵まれた自然を守るために尽力しなければならない。ぬけるような青空、樹々の葉や雑草のざわめき、小鳥のさえずり、岩走る垂水の上のさわらびをわが友としなければならない。

私たち金津町民は、隣町芦原のように温泉をほりあてることはできなんだ。
私たち金津町民は、隣隣町三国のように競艇でもうけることはできなんだ。
しかしそれがなんだ。ひとはパンのみにて生くるにあらずなのだ。
自然のふところにどういだかれるか、それを求め続けることこそ人生だと私は思う。
私は今から仕事場に戻り、裏庭のビオトープづくりに精を出す。
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●というわけでただ今午前3時30分。夜風が冷たくてとっても気持ちいいのです。


02/06/21 (金) 無題

あわただしい昨晩だった。
夕刻、町職員来訪。行政・議会の四方山話の最中、健康センターから「奥さんにお伝えください云々」コール。自宅で一息つくうち娘の「雨降ってる、駅まで迎えにきて」コール。
その足で雨の降る中を芦原町農業会館にむかい、MAK・JC主催による市町村合併シンポジウムを拝聴。
8時半、途中退座し出張帰りの妻迎える為駅に直行。遅刻して定例手話サークル会場へ。
「合併論議をどう思いますか?」をメインテーマにしていろいろしゃべり続けた。会員の「議会ではこんな声があるそうだが」という発言の内容よくよく聴いてみて議会の実体とずれのあることに驚いた。ぼくたち議員は町民に対して議会の中身を行く先々で過不足なく伝えていかねばならないと思いつつの帰路、教順寺より「宝物展始まるんやざ」の携帯コール。
帰宅しウイスキーを一杯煽った。

こんなあわただしさを甘受できるのは何歳くらいまでかなあとふと思った。
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●始まるんやざ=始まるんですよ(金津弁


02/06/20 (木) 昨日を日記風に書くと

午前中、葬式にいく。
確か枕草子がすずしげなるもののひとつとして、みめよき僧侶を挙げていたような気がするが、そういう感じのお坊さんの読経が続く。
お経は漢語で書かれた梵語読みなので意味が殆どわからない。
わからないからありがたいのだという説もあるが、そろそろやまと言葉お経ができてもいいんじゃなかろうか。

昼からは市町村合併研究会。いろんな意見続出。

終了後、先輩議員宅でホームページ修正のお手伝い。

帰宅し夕食。出張で不在の妻、合宿(だったか)で不在の息子の顔を想いながら、ひとりビールをがぶがぶと飲む。
「わたしの部屋の電気のたましかえてや」の娘の依頼受けG丸岡店へ。
取替え後、竹田川河畔を散策、雑草にすわる。

あおむけになり満天の星空を見つめているうちに寝てしまった。
魅惑の容貌・肢体を持つ私がもし女性だったら危ないところだった。
男性に生まれてよかったとつくづく思う。

9時、仕事場でほろ酔いのTV観戦。狭加納氏(仮名=48歳)来訪、四方山話を楽しむ。

帰宅しはやめに就寝。

02/06/19 (水) お通夜

昨晩、寿命まっとうした芦原の親類が亡くなったので父親の代理で通夜にいった。親類の輪のなかに座りはしたものの日頃の付き合い皆無、誰が誰か全くわからないので、無口なぼくは黙ってじっと下を向いていた。
座のうちのひとりがひとりひとりの紹介を始めた。
「ああ、牧田はんとこのあんちゃんか。顔よう似てるの」とかなんとか言われ、家の近況答えるうちにぼくの気持ちは除々にほぐれていった。

通夜をよとぎという。そのとぎがおとぎ話のとぎと同語源だと誰かに聞いたことがある。とぎの衆というのが、寝所の殿様を暗闇跋扈する魑魅魍魎から言葉の霊力によって守るために四方山話をする役目をいうと誰かに聞いたことがある。
昨晩のぼくはその意味を体で理解したような気がした。

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●帰宅しTVのスイッテいれたら韓vs伊の終盤だった。
昼間の日vsトルコより数段面白かった。
でもまあ、これで電波の喧騒もおさまるね。
静かな生活、これが一番です。

02/06/18 (火) 逮捕許諾請求

鈴木宗男代議士に対する逮捕許諾請求が本会議で可決される見通しだという。
きょう読んだ週刊誌は「鈴木氏本人は既に逮捕は覚悟しているが、法廷では全てしらをきる予定だ」と書いていた。
検察庁が逮捕の許諾請求をするのだから勿論立証の自信はあるはずだ。「やまりん」の関係者はTVで介入のあったことを告白していた。要するに本人はぎりぎりの崖っぷちにたたされている。
典型的な昔風利益誘導型代議士であるあの先生には、これ以上じたばたしてほしくないなあと思う。速やかに議員辞職すべきだ。
どちらかというとひとのよさそうな愛嬌顔と田中角栄ほど親分肌にはみえないけれども義侠の匂い併せ持つ人柄は、民間という第二の舞台で力量発揮できるのではないか。
ああ、しかし代議士やめると利権の材料を失うことになってしまうのか。
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●気分下降中。
昨晩は「いまどきのこどもは」という夫婦会話で夜が更けていった。
大人が次世代を形容するこの常套句が常套句のままであればいいのだけれど、どうもそれだけではないような気がする。
●平沼大臣の「日本の格付けが、国民の半数以上エイズのボスワナより下なのはおかしい」という舌禍を聴いていると、「いまどきのこどもは」は「いまどきのおとなは」の裏返しでしかないんだろうなあと思う。

02/06/17 (月) 阪神首位転落 どんとまいんど

地区の役員会終えて帰宅しTVのスイッチをいれたらスペインvsアイルランドPK戦の最中だった。偶然性に支配される(と思われる)PKでの敗者決定というのは、なかなかに悔やみきれないものがあると思う。
閑話休題
サッカーの起源は戦争で殺した敵の頭蓋骨けっとばしにあるという説をどこかで聞いたことがある。ならば現代において遺恨が競技・応援に現れても不思議はないわね。
子供の頃、米南部の黒人奴隷主人公の「アンクルトムの小屋」がラジオで放送されていたが、歴史的にしいたげられしひとびとであった黒人アフリカチームがフォーメーションに優れる白人西欧チーム撃破の番狂わせをしばしば演じる背景にそのような気分があるとみるのが自然だろう。
ブラックイズビューテイフルなのだ。
黒色は黄色よりも偉く、黄色は白色よりも偉い。しかしそれも差別というのならば白色は黒色よりも偉いとすれば人種差別が無くなるのではないか。
どのみち競技技術の優劣などわからないぼくのサッカー観戦は色別対抗リレー観戦と殆ど同じである。
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●議会資料うつすのが大変だ。概要だけでも骨おれる。スキャナー画像じゃ遅すぎる。PDFいれると金かかる。とかくこの世は住みにくい。

でもまあ新緑さん( http://www4.ocn.ne.jp/~sinryoku/)のようにソフトいれるべきかなあ。とにかく頑張ろう。

02/06/15 (土)  妻手酌熱燗多多美味

夏至が近づいているせいか午前4時の空がもうしらみ始めている。
最近のぼくの楽しみは夜明けに立ち会うことにあるのだが、すごく得した気分になれるんやね。

土日だ。明日は議会関係のシンポもある。とりあえず定例議会の資料整理に時間を費やそうと思う。

02年06月14日 金曜日  議会最終日

定例議会最終日の朝。
午前5時の空はどんよりと曇り小雨模様だ。

ひと仕事終えた7時15分、雨もあがり南の空にあかみがさしてきた。
白い半袖の中学生・高校生たちが、はや足で学校へと急いでいる。

昨晩は、月明りで「今度彼と結婚するんです」という20代独身女性の想いをじっくりと聴いていた。おっさんばかりが普段の付き合いの対象であるぼくにとって、彼女の言葉のひとつひとつは謙虚で清楚でまぶしかった。
ぼくにもかってそのような時があったのだ。
打算や駆け引き渦巻くしゃばで身につけてしまった垢を流せるものなら洗い流して新しく生まれ変わりたいとぼくは思った。

2002年6月13日 木曜日  日記風日記

昨日は9時から総務委員会、午前中で終了。
午後はCAD。合間に総務委員会質疑の内容をメモ。
3時、HP開設予定の議員より電話あり。
自宅にお邪魔し、開設のお手伝いをする(ホントは指導)。

午後6時帰宅、夕陽に映える竹田河畔を散策。
あちこち野いちごがすずなりだ。
戻ることのない少年期思いだしつつ口にする赤い実が甘酸っぱい。
音楽はクラシシックしかわからないぼくの脳裏をシューベルトの「野ばら」がかすめた。

夕食後はだらっとなってしまった。
梅雨は倦怠の季節だ。帰宅、消灯しはやばやに就寝。
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●わあー いかん! 懸命に仕事する横でラジオがフォークソング伝説の名曲「さとうきび畑」を流し始めた。ぼくはこの曲を聴くとけだるくなってしまう。仕事も妻も子どもたちも親も愛した女(たち)も友人たちも議会も、要するに人生の全てがどうでもよくなってしまうのだ。
名曲はひとを骨抜きにしてしまうから恐ろしい。

●頂いた酒瓶ラベルが葡萄のマークだったのでとかちワインかと思ってグラス何杯かをどくどくと飲んだら、腰にガクっときた。
よく見たら横文字でアルメニヤ共和国産ブランデイ5年もの・42%と書いてあるのだ。
既に悪魔・閻魔・魑魅魍魎が跋扈する訳のわからない酩酊の世界にぼくはいる。
消費者センターの宣伝するわけではないが、ラベルをよく読むことが大切だと思います。

2002年6月12日 水曜日  無題

昨晩は男5人での会合だった。飲みすぎではないけれどしゃべりすぎであったようだ、ぼーっとした気分でチェックした受信メールを紹介。
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今 ドイツとカメルーンが戦っている 奥さんと息子はカメルーンを応援している
理由はいたって簡単 三国にキャンプしていたからだ 私はドイツだ 50数年前
いかなる事情があったにしろ 世界を相手に戦った同志だからだ 仲間を応援しな
いで誰を応援すると云うのだ 17.8才の息子に云っても分からないだろうな お
じさんは少し淋しい ドイツが負けたらイタリアを応援するぞー 

追伸
まちがいです 三国にきたのはメキシコでした 息子が言うのには カメルーンは
弱そうだからだそうです 奥さんが言うには強豪はきらいだそうです 判官びいきで


02/08/11 (日) ひさしぶりの生ビール

案内がきていたので、昨晩は金津夏祭り会場・新富河川敷公園に行った。

二日前の新聞に「金津芦原先行合併」の記事がでたので、何人かのひとからそのことについての意見をジョッキ片手に拝聴した。意見はひとの数だけあるのだから当然多岐にわたる。
「なんで六町合併にしなかったんや」という詰問調が多かった。

坂井郡六町はそれぞれに特有の顔を持つ。一体化すればパワフルになっただろう。けれども、合併というのは結婚と同じで相手が嫌がったらできない。現在までの経過が、それぞれの町民の総意による動きであるならば甘受しなければならないだろう。
しかしそうとは思えない節がある。
行政理事者側相互の思惑が水面下で動いたということを仄聞した。
民間企業ならば、会社は社長のものだろう。
けれども自治体の長は雇われ社長に過ぎないのだ。
「合併したら、それまでの町長は市長選に立候補しないという条例をつくるべきや」と言ったひとがいるが、卓見だと思う。少なくともそういう気持ち=無私の精神でのぞまないと、ことの方向は捻れてしまう可能性がある。

とまれ金津芦原合併が(門戸をひろげつつ)動きだした。
グローバリゼーションが世の流れであるとしても、図体のおおきさだけが能ではないという意見もある。全国俯瞰すれば、小さくても輝いている町がいっぱいある。

街づくり構想が大事だ。歴史風土の保存と未来社会への対応という両輪の模索だ。なによりも大切なのは人材発掘だ。人材ネットワークの形成だ。米100俵だ。
行政に対する諮問機関をアテ職+若干名公募での通過儀礼だけで終わらせてはならない。旧弊をうち破らなければならない。

力道山光浩を祖とする日本プロレスは全日馬場派と新日猪木派にわかれたあと組織の離合集散を繰り返し、今はK1に小川直也が登場する時代だ。今度は吉田秀彦がグレーシー柔術と対決するという。こういうわけのわからない混沌・暗中模索の先に時代の光明がみえてくるのである。

2002年6月10日 月曜日  おととしホームステイにきたロシア女性二人組は元気かな?

昨晩ふたりの客人が来訪。「食事に行こう」と誘われた。

「細かいとろまで含めると、町行政のやりかた考え方にまだまだ無駄な部分おかしい部分があるんじゃないか」との具体的な指摘になるほどとうなづきつつ自分の思いを述べていたら、数人に囲まれた隣のテーブルから突然、拍手・歓声が湧き上がった。カウンターのTV画面みなくてもそれがワールドカップ対ロシア戦勝利の瞬間であることはすぐわかった。チームのみなさん、ご苦労さんでした。
あの瞬間にブルーシャツサポーターたちが放出した狂喜乱舞エネルギーの総量はすごいものだったんだろうなあ。

ぜんぜんどうでもいいことだけど、3年前、町議会の選挙にでた時のシンボルカラーがあの色だった。

02年06月09日 日曜日 ミッドナイトは素敵だぞ

昨晩、「いとこ会があるので帰りが遅くなるよ」と妻に言われ、早めに自宅に戻った。高二娘の「生物教えて」リクエストに「ぜんぜんわからん」と答えつつ8時半就寝。目がさめたのが2時半だ。もう寝られそうもないので事務所に戻った。豆砕きアツアツコーヒー呑みつつラジオのスイッチをオン。

深夜放送がマントバーニーの「ムーラン・ルージュ」「グリーン・スリーブズ」エトセトラを流している。
いいねえ。弦楽器のオーケストラが奏でるメロデイが深夜の闇にとけこんでいく。人生に彩りを添えてくれるものは全てゲージュツなのだ。
コンピューター画面に向かい、CADソフトを開いて、先輩議員に頼まれた住宅地図の作成にとりかかる。自分のことはどうでもいい。ひとの為に何ができるかが問題だ。さあ、夜明けまで頑張るぞ。
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●昨晩の深夜ラジオが「お亡くなりになった村田英雄氏が・・」というのを聴いて憂鬱になっていたら、今朝のTVは「村田英雄氏、小康を保つ」と報じている。報道の楽屋をみたような嫌な気分になった。

02年06月08日 土曜日 今ここで書いているシリーズ その2

今、あこがれの女性の自宅近くに車を停めて、これを書いている。
「え!牧田さん、私の家の近くにいたの?」と女性の大半は思うだろうが、これは、妻ひとすじ堅物男のまれな冗談である。
目の前には日本海が広がっているのだ。

02年06月07日 金曜日 

昨晩9時30分。細呂木を車で走っていて、助手席の「すごーい」という声でぼくは急停車した。場所は指中区、観音川流域だ。
蛍が乱舞している。沢山の青い光が明滅しているのだ。
3人のこどもたち幼少の頃、ぼくは蛍の里を求めて東奔西走したのだが、ここ数年蛍とは無縁だった。

それはとっても美しい光景だった。宮本輝「蛍川」のエンデイングを彷彿とさせる光景だった。ぼくたち3人は溜息をついていた。
「牧田さん、町会議員として、このような場所の保存を真剣に考えなあかんよ」といわれてぼくは「勿論」と答えた。

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曜日感覚の薄いぼくはふたつの失敗をやらかした。
●水曜と木曜を間違えて手話サークルを欠席。強いお叱りを受けてしまった。
●木曜と金曜を間違えて、今回の議会でしようと思っていた一般質問の通告期限 
 を超えてしまった。残念である。
自戒せねば

02年06月06日 今ここで書いているシリーズ その1

今、柿原地区広場の木陰でこの日記を書いている。
愛車「ロッキー」の後部座席を取り除し半畳を敷き、手作りの座机を設置。更にシガーコンセントにインバーターコード(100W対応可)を突っ込み、愛車は申し分のない移動事務所となったのだ(ソーパー羽根・ジェントル丸岡ありがとう)。
緑の呼ぶ声に誘われて、時折ぼくはそこへ行く。傍らに停めた車のなかでぼくは仕事に邁進する。
何故木陰かというと暑いからだ。
屋根面断熱材崩れ落ちた、クーラーの無い車はこの季節暑いのである。
金津のどこかで停車中のジープ・48番をみかけたら、冷たいものを差し入れに来てください。歓迎します。
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●夕刻、「牧田さんの最近の議員日記、沈みがちに感じられて心配だわ」という長いコールが入った。
「うん、沈みがちなんや」と答えたが、ちょっと反省した。
余生は元気よく生きていこうと思う。

02年06月05日 過ごしやすそうな日

どんよりと曇った朝だ。暑くはならないだろう。
議会が近づいているので、いろんなとこ行って情報を仕入れてくるつもりです。
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●おとついの全協で、「市町村合併・調査研究報告書」(郡内6町比較)が配布されました。
  55ページにも及ぶ膨大な資料です。資料自体は、いずれ町のHPなりに載ると思いますので、
  ぼくは報告書読んだ上での要点及び思いを「議会報告」に書きこもうと思います。

●福井県内のみならず金津町内でもゴミ処理に関するトラブルが発生しマスコミにもとりあげられました。
 いろいろ思うこと、近日中に「議会報告」に書き込むつもりです。

02年06月04日 世代

今朝、「お父さん起きて」で台所に行ったら兄弟喧嘩が始まっていて、いさめる妻の声大きく、子供の反抗的態度に屁理屈感じ「ごちゃごちゃ言うな」とテーブル叩いて一喝したら、あとで妻から「お父さんは古い世代やから、かっとなる。今は冷静に理屈で対応しなあかん時代や」と言われてぼくは反省しつつ考えた。

両親・私・妻・子供たちで明らかに世代がちがう。多少の個人差をのみこんでしまうような異質の時代環境で育った違いは順風の時わからず有事の際にみえてくる。変なもので、例えば議会にいる時は若者意識強く、同窓の徒といれば道徳感同質で、サークルに行けば長老みたいにみられてしまう。
近未来に到来する少子高齢化社会の特徴は、少ない働き手が沢山の老齢人口を扶養するという経済的困難である以上に、世代による価値観の違いがより重層化していくことにあるのではないか。


02年06月03日 バンビちゃん こんにちは

きのうの朝は、鎌谷地区・谷あいの農道を車で走っていた。
例えばぼくの住んでいる坂ノ下地区周辺の田圃は耕地整理が済んでいるので全くの平田なのだが、このあたりは棚田だ。
棚田はこの季節、青い絨毯を形成し本来美しい光景であるはずなのに違和感がある。減反政策のあおりを受けて、休耕田が多いのだ。
「美田が少なくなることは悲しいことや。農業の活性化が必要やなあ」。同行の鯉墨氏(仮名=48歳)、砂狩野氏(仮名=48歳)とそういう会話のさなか、山裾に一点黒い影がみえた。
鹿だ。雌鹿がじっとこちらを見つめている。ぼくたち三人はカメラ片手に車を降り、静かに距離を詰めていった。
気配を察した鹿が走り始めた。まるで躍動なのである。
「よおし、HPに載せるぞ」と続けさまにシャッターをおした。
帰宅しコンピューターに画像を取り込んだのだが、鹿が点としてしか映っていない。望遠機能無しの安物デジカメではやっぱりあかんのだなあ。

02年06月02日 サッカーと野球

きのうは土曜日だったので仕事の合間にサッカーをTV観戦した。
オフサイドがどういう行為をさすのか、ボランチって何なのか、要するに用語すらよくわからないままに観ていたのだけどしかしみんなすばしっこいねえ。
全員がフルタイムを走りまわっている。エムボマなどゴムマリみたいにはねまわっていた。名前からして柔らかいのだ。

サッカーは継続的動の世界だけど、野球は静と動が反転する。
サッカーはビッグボールを足で扱い、野球はスモールボールを手で扱う。
サッカーは時間との戦いだけど、野球は時間の制約を持たない。
サッカーは蹴ったボールを一点ゴールに集中させるが、野球の打球は90度の範囲で 無限の彼方を目指す。
サッカーは監督が私服だが、野球の監督はユニフォームを着ている。
サッカーは帽子をかぶらないが、野球は帽子をかぶっている。
いろんなこと並べてみるとサッカー選手と野球選手で性格がかなりちがってくるような気がする。どちらのほうがひねくれているのだろうか。

みていて不思議に思ったこと。
●ヘッデイングするのだから長髪のほうが頭の防御になると思うのにスキンヘッドが多いのはなぜだろう。
●ゴール得点のあとみんなで抱き合っているのはなぜだろう。その間に相手チームが得点してしまうのではないか。
●ファンが顔にペンキを塗るのは何故だろう。化学塗料は地肌に悪いのではないか。

今晩飲屋でS・シュミッター(仮名=推定年齢54歳)に聞こうと思う。
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●6月11日-6月14日は定例議会。
 詳細予定は、後日お知らせ致します。


02年06月01日 きょうから6月だ

スポーツといったら野球(というよりタイガース)一筋のぼくだけれども、きょうは特別だとワールドカップ・仏ーセネガル観戦のためにTVの前に座ったら、一般ニュースが、10数人の小学生女児に触るなどして逮捕された36歳の東京の男性のことを報じていた。
「大人の女性たちが自分を相手にしてくれなかったので」という予想どおりの動機が語られていたので、ちょっと考え込んでしまった。

小中高生あるいは幼女に異性を感じるという感性をぼくは全く理解できないが、(おそらく)地味で内向的な36男の動機は正直だ。大人の女性たちが自分を相手にしてくれないというのはなかなかにつらいもので、容姿ひとなみ以下のぼくも若い頃からずっとそうだった。容姿はおくとしても「おまえがもてないのは石頭やからや」とひとからよく言われた。
しかし、とぼくは思う。
たとえば石頭とは生真面目の裏返しの言葉だろう。要は、どのような性格気質であれそれ自体が正負の価値を同時に備えていると思うのだ。
36男にしろぼくにしろすべての男はひとつくらいいいとこ持っていたはずだ。
勿論、少女に性的恐怖を与えるのは決して許されることではないし、それは別問題なのだが。