2007年12月


07/12/31 (月) 大晦日

★昨晩は遅くまで複数の来客があり、午前2時頃に就寝。夜明け前には雷が聞こえた。
「雷」の語源は「神鳴り」である。神さまが我々人間達の愚かな行為に対して発する怒りの声だと、私は思っている。
目が覚めたのは午前7時。
思ったほどではないけれども、深夜には雪が降り、起きると甍の波が真っ白だ。
さあ、本日は大晦日・・・今年を締めくくる最後の日だ。
気を緩めることなく本日を過ごさなければならない。
★昼一番に、福井市内で某夫婦と打合せ。開口一番、「あわら市議会は典型的にねじれやねえ」と言われ、こと細かに流れを説明した。電話やメールもいろいろ頂くが、市外の方からのそれがずっと多い。勿論、連日の新聞報道によるものだろう。げに、マスコミの影響は大きい。

 07/12/30 (日) 腰が大事

★本日の日本海側は強い寒気が上空に流れ込むため大雪になる恐れがあるそうです。
お出かけになる方、車を運転なさる方は、充分気をつけてください。

★今思っていることは、昨年の今日の日記と同じです。

★今年の正月に私は何を考えていたのだろうか、と過去日記をクリックしてみた。
07年1月3日日記の記述は、おおむね今の思いと同じです。
★午前中に餅突きを終えた。
といっても「餅っこ」を使った、私・お袋・妻三人だけでの共同作業で可愛らしいものである。
皆が歳をとってきたのだから仕方ない。
かって私が青年だった頃の餅つき場は戦場のようなものだった。おなご衆は辺りがまだ真暗な午前4時過ぎから積み重ねた薪に火をくべ、外に出て白い息をはきながら水を汲んできた。
先祖伝来の臼に蒸した餅米を入れ、これも先祖伝来の杵で先ず小突きから始める。本突きの間に額から汗が流れ体は熱くなってくる。近所や親類縁者の分も含めて、30数臼は突いたと思う。
手伝いに来た少年達に「腕力ではない。腰だ、腰が大事なのだ、腰を使うのだ、腰でつけ!」と口すっぱく餅突道の極意を伝授したものだ。
幾星霜で、その少年達も今は社会人となっている。

★「現状維持の原則」について(某市議よりのメール添付)

07/12/29 (土) ラジオからはサイモン&ガーファンクルが流れてくる

★昨晩は、正月間近ということで里帰りしてきた姪を連れて焼鳥屋へ行った。実に久し振りの焼鳥だった。
かって若かった頃は歯応えのあるものしか食べなかった。焼鳥屋に入ればジュンケイを何十本も胃袋に入れたものだが、寄る年波は確実に歯を弱くしている。中ジョッキ一杯と柔らか串フライ数本を腹に入れたところで店を出た。
店を出ると外は氷雨だ。熱い珈琲を飲みたかったが、歩いて行った近くの喫茶店も既に閉まっている。いろんなことのあった一年が終わると思いながら家路についた。

★突然、寝たきりの親父に鯰の蒲焼を食べさせたいと思った。数年前、親父から鯰の蒲焼を食べたいと言われ、某料理屋で手に入れて持ち帰った時、「うまい、うまい」と喜ばれたのを思い出したのである。昨日、その料理屋へ車を走らせたのだけれども、「今は食べるひともいないし扱っていません」が返事だった。
海魚と違って川魚は、その生臭さ故に敬遠されがちだ。だけど子供時代の川魚釣りで、釣れた時に一番嬉しいのは鯰だった。鰻程の脂濃さがなくあっさりしたその味が私は好きだった。
地産地消を考えるということは川魚の復権を考えるということでもあるのではないだろうか。

★CAD操作の合間をぬって、後白河法皇編纂の「梁塵秘抄」を読む。
女の盛りは十四五六才、廿三四とか
三十四五にも成りぬれば 紅葉の下葉に他ならず

を読んで、平安末期の世と平成の世の隔たりを実感する。
平成の今、十四五六才を女の盛りなどと言っていたら淫行云々と罵られるだろうし、紅葉の下葉とはつまり腐葉土への埋没だ。
私自身は10代はおろか20代30代の女性と言葉を交わすこともまず無い。
だから言うわけではないが、女性の魅力は生きてきた年輪によってかもしだされる。
つまり女性の魅力が開花し始めるのは早くても40才過ぎだと私は思うのである。

★同僚のY議員がいつも言うことのひとつに、「議会をケーブルテレビで放映するだけでは駄目なんや。インターネットでの動画配信にしなければ見ることのできるひとが限定されてしまう」がある。
ケーブルとインターネットの契約率を比較した場合、そりゃ後者が大きいだろう。
私自身は、委員会付託主義を採用しているあわら市議会を考える時、委員会での議論を映像放映することが不可欠だと思っている者であるが、勿論Y議員の考え方にもくみする。
ペーパーレス時代の到来に意味があるとするならば、そのことの実現だろう。

07/12/28 (金) 深夜にクリームシチューを飲みながら

★掲示板投稿者の皆様へ
市政関係掲示板をモデルチェンジしました。自由に投稿してください。掲示板新機能の特徴は12/24日記をご覧ください。
さて、管理者としての管理姿勢を改めて列挙します。
・アダルトサイトの書き込みは即刻消去します(けがらわしいのです)。
・個人名あげての非難中傷は勿論禁止ですが、公職につくひと(議員など)の固有名詞は役職名冠詞であり個人名ではない、と判断します。
・各々のテーマに沿っての御意見については賛否全く自由です。
・書き込まれた内容についてのクレームあるいは編集・削除の要求がありましたら 
 ①私の事務所へどうぞ。珈琲一杯は必ずご馳走します。
 ②お電話をどうぞ。⇒0776-73-4701
 ③メールをどうぞ。
 ④その他なんでもどうぞ。
硬軟いづれもウエルカム。議論徹底の自由を最大限尊重します。しかし、クレームに納得できる理由がありましたら削除もあり得ます。ただしその場合は管理者見解を掲示板に書き込みます。
★本日28日から12月議会最終日の模様がケーブルテレビ29チャンネルで毎日午後3時から放映されます。冒頭に卯目議員による動議・「議長不信任決議案」の提案理由説明があります。
その後、各常任委員会委員長による委員会報告あるいは各議案採択・不採択を経て、
午後4時45分頃から、議案第98号「新市建設計画変更案」に関する賛成討論・反対討論が始まります。

07/12/27 (木) 本日は広報編集委員会

★五木寛之著・「蓮如」を読んでいるうちに夜が明けてきた。副題が「聖俗具有の人間像」とあるように、親鸞聖人のような「求道者」風には描かれておらず、たぶんそこは著者自身の半生と重なるのだろう。熟味が出はじめる50歳代の後半を吉崎の地で送ったことで、我々あわら市民にとって蓮如はとても身近な存在だ。

吉崎あるいは吉崎周辺といえば
季節毎に御山へ行く。頂上から鹿島の森を眼下に臨む風景がとても好きだ。
季節毎に旧吉崎街道を歩く。天爵大臣の手になる切通しの崖の雰囲気がいいし、5箇所くらいで路傍地蔵を見ることができる。以前確かに見た「香具師の墓」が今は見当たらないのが不思議だ。
鹿島の森は梅雨時に訪れる。坂道を歩く時、蟹の大行列を見ることができる。
金津町議になりたての頃、森のふもとの料理屋へ行ったことがある。大きな声では言えないが密談のためだった。

「蓮如」を読み終わったら、感想文を日記にアップしようかと思っています(読書感想文は中一に書いたきりだから40数年ぶりというところか)。
★暮れである大掃除の季節である。
ということで、粗大ゴミを大型トラックに満載し、事務所の倉庫⇒笹岡ゴミ焼却場を2往復した。
大変珍しいことだが、助手席には妻が乗っていた。
私の横顔を見詰めながら、「お父さん(私のこと)って、人前でしゃべらなあかん議員の仕事って嫌いでしょ。頭かかえて線引かなあかん建築設計の仕事って嫌いでしょ。うん、捻りハチマキで鼻歌唄ってるお父さんってすごくよく似合うよ」と妻は言う。・・いわゆる惚れ直しということなのだろう。

若いひとは知らないだろうが、菅原文太という映画俳優がいて、そのひとの風貌が私にとっても似ているそうだ。確かに、何人かのひとたちからそう言われた。
映画鑑賞の趣味を持たない私に真偽を確かめる術(すべ)は無いけれども、長距離トラックの運ちゃんを描いた「トラック野郎」がそのひとの出世作だそうだ。

で、私は何をするのも仕事である限り嫌いではない。

07/12/26 (水) 深夜にクリームシチューを飲みながら

★予定していたわけではないけれども、昨日晩の事務所は、忘年会の場となった。
サカナは乾きもの数袋・男女4人のショートタイムミニ忘年会の場となった。

生真面目で、学校問題や社会の堕落に対する義憤がいつもの会話テーマなのだけれども、こういう構成比だと恋愛論にもなる。
私は20数年前に結婚したが、結婚する前にはあこがれている女性もいた。その頃を思い出すと心にヨロコビとカナシミが交錯する。青春はアンニュイだ。

★熟睡の後、目が覚めると外は明るい。見上げると今宵も満月だ。

地上を明るく照らす満月に我々は希望を感じる。
絶望的なことがらが次から次へと起こるこの世だけれども、それでも希望の二文字を捨て去ってはならないと思う。
ねじれの行方・中(福井新聞)を読んでの素朴な感想。

・記者は「2校を守る会」と「あわら市を考える市民の会」を二中vs統合のお互い対立する市民組織と記述している。
・しかし、「守る会」が二中存続を強く主張しているのに対して、「考える市民の会」代表談話には「統合・二中のどちらがいいかを表明したことはない」とある。そこには中立性あるいは度量の広さが伺える。
・ならば、議会最終日前々日の集会に統合派(とレッテルされている)市議13人だけを呼び二中存続派市議8人を呼ばなかったのは片手落ちであったような気がする。異なる立場からの意見の聴取が、集まった市民にとってのより広い情報公開になったはずだ。
・「財政計画は信頼できない」からこそ、その説明責任を市長に要求したのではないか。「財政計画」というペーパーの中身の検証にそれが不可欠だったはずなのに市長招聘を中止にした理由がわからない。
・その財政計画に基づいた「新市建設計画変更案」という行政のこれからの根幹指針を否決したのだから次議会での可決は説明責任という観点から論理的にむつかしい。となると、ネクスト・ステップが自然に見えてくる。

・というような諸々をついつい思ってしまう私は、間違っているのだろうか。


★今月28日から、12月議会最終日の討論がケーブルテレビで放映されます。

07/12/25 (火) 昨日の一日  Aさんおさかなありがとう

★いろいろなことがありまして、しばらくの間、事務所を開店休業とします。よろしくお願いします。

★正月越えということで数個の灯油ポリ缶を持って近くの店へお袋と一緒に行った時、携帯電話が鳴った。友人からの「本要らない?」というメッセージだ。
正月用に数冊買おうと思っていた矢先の電話だ。ただは素晴らしいと思い自宅へ直行した。
友人夫婦は作りたての蕎麦も出してくださった。大変おいしかった。

★蕎麦を堪能したあとの一服を楽しんでいるところに某会社社長からの携帯コール。「12月議会の流れを聞きたい」と言われて事務所に戻った。話し込んでいるところに某議員来訪。芦原地区をマイクでしゃべってきたと言う。

★友人S氏が来訪し座が段々賑やかになってきたところに、「守る会」代表K先生が来訪。年明けに向けての現在の胸中をいろいろ聞かせていただいた。

★そういえば、昨日の昼には地区の「班長会議」が開かれた。会議は年明け早々に開く予定の地区総会に向けての準備会議でもある。

★要するに正月が近づいている。しかし、私の正月は相変わらず忙しいだろう。
★ワッハッハー・・・ うん、なつかしい   
昨日の音楽遍歴日記の補足説明が、友人日記12/24に出ております。

07/12/25 (火) 昨日の一日  Aさんおさかなありがとう

★いろいろなことがありまして、しばらくの間、事務所を開店休業とします。よろしくお願いします。

★正月越えということで数個の灯油ポリ缶を持って近くの店へお袋と一緒に行った時、携帯電話が鳴った。友人からの「本要らない?」というメッセージだ。
正月用に数冊買おうと思っていた矢先の電話だ。ただは素晴らしいと思い自宅へ直行した。
友人夫婦は作りたての蕎麦も出してくださった。大変おいしかった。

★蕎麦を堪能したあとの一服を楽しんでいるところに某会社社長からの携帯コール。「12月議会の流れを聞きたい」と言われて事務所に戻った。話し込んでいるところに某議員来訪。芦原地区をマイクでしゃべってきたと言う。

★友人S氏が来訪し座が段々賑やかになってきたところに、「守る会」代表K先生が来訪。年明けに向けての現在の胸中をいろいろ聞かせていただいた。

★そういえば、昨日の昼には地区の「班長会議」が開かれた。会議は年明け早々に開く予定の地区総会に向けての準備会議でもある。

★要するに正月が近づいている。しかし、私の正月は相変わらず忙しいだろう。
★ワッハッハー・・・ うん、なつかしい   
昨日の音楽遍歴日記の補足説明が、友人日記12/24に出ております。

07/12/24 (月) 音楽遍歴日記

★採決の日から既に三日を経過したのに、何故反対多数での否決となったか今だによくわからない。
議案第98号「新市建設計画変更案」は単なる一議案ではなく、行政側のこれからの長期的な方向性を示すものであり、この案が否決されたということは、行政側の根本的な姿勢が否定されたということになる。依然として続くねじれ現象のなかで、三月議会などまだまだ先の話だし、理由が理由ならば行政側が修正するはずもないだろう。

★議会意思はひとつであるという一点に於いて、我々議員は多数決での否決結果を粛々と受け入れなければならないのだが、一方で議会は統合中学校建設事業費¥630万の削減を承認した。
議会意思はカオスへ向かおうとしているように思えて仕方ない。


★近日中に「市政関係掲示板」の機能がアップします。
画像&ファイルアップロード機能が使えます。1投稿につき同時に3ファイル、最大300KBまで
投稿された画像(JPEG、GIF)は携帯電話からも見られます。画面サイズに合わせて表示されるのでそのまま待ち受け画像にできます。
投稿時にアイコンが選べます。オリジナルアイコンも100個まで登録可。
過去ログ全保存・ダウンロード機能が使えます。過去ログは月毎にまとめられ前月分までダウンロード可。
投稿内容の最大文字数が半角 4000文字→8000文字 に増加します。
投稿ログの最大保存件数が 10000件に増加します。
文字色リストの登録数が 15色→30色 に増加します。
1ページの表示ログ件数が最大 20件→50件 に増加します。
投稿フォームの下、ページ一番下にもHTMLタグが使えるコメントを挿入できます。
投稿時間の表示形式を自由に作れます。
音楽ファイル(BGM)の自動演奏機能が使えます。
簡易メーリングリスト機能が使えます。最大10個の登録アドレスに投稿内容を一括送信できます。
連続投稿制限が 40秒→10秒 に緩和されます。


★柱時計が午前3時をさしている。
どうにも寝付くことができないので仕方なく事務所に入り、パソコンデスクの前に座った。CAD操作の準備をしながらスイッチをオンにした深夜ラジオからはオスカー・ピーターソントリオのスイングジャズが流れてくる。ピーターソントリオの次はビリー・ホリデイだ。

窓外には満月が見える。ヨーロッパ大陸でも今宵は同じ満月のはずだ。
はるか昔ザルツブルグ音楽院でハインリッヒ教授の薫陶を受けていた頃を思い出した。
あの頃の私にとって音楽はクラッシックだけだった。クラッシックはベートーベンだけだった。
教授の楽理手ほどきの厳しさは尋常ではなく、ともすればくじけそうになる私を影になって支えてくれたのは同棲相手ハイジだった。私はいつもハイジを「アルプスの少女」と呼んでいた。
ブロンドの瞳と西欧人には珍しい黒髪とそして小さい胸を持つハイジと腕を組みながら歩いたセーヌ河畔で見上げた冬の日の満月を思い出す。ダーバンのコートを着て肩組み頬よせつつ歩く時、いつも一緒にくちずさんでいたのはイブ・モンタンの「枯葉」でありアダモの「雪が降る」だった。
夜なべでハイジがつくってくれた手編みの赤いマフラーは今も手元にある。

短期留学を終えて帰国した私を変えたのは黒い瞳と長い髪を持つ泰子だった。
神戸トーアロードのとあるジャズ喫茶に一緒に入り、熱々珈琲を飲んでいた時流れてきたのがサッチモ=ルイ・アームストロングの「ハロー・ドーリー」だった。
日本人にはとても真似のできない豊かな声量を持つサッチモの野太いボーカルに、当時やせぎすで青白いクラッシック学徒だった私は、横っ面を殴られたような衝撃を受けた。テーブルの下で握り合っていた泰子の手も心なしか震えていた。

女性遍歴を書くことが目的ではない。音楽遍歴を書くことが目的だ。
原点であるクラッシックをジャズがシャンソンが演歌が包囲し大衆の支持を得なければ、例えば歌舞伎のような一部好事家の愛玩となってしまうのを私は危惧するのである。

07/12/23 (日) 日曜の朝は薄曇り

★昨晩
クリック数が30万カウントを超えたということで、何人かの方が芋焼酎やピザやハムや珈琲を携えて私の事務所に集まってこられました。
勿論、「おめでとう」をサカナにした単なる飲み会だったのですけれども、それでも会の冒頭における「継続は力だと思います」という私の挨拶は一応本意でした。

★「日記の文体の上品さはどこから出てくるのか」という質疑がありました。
文と心は一体であり、日常の立ち居舞いの雰囲気そのままの転写が即ち日記なのだと思います。しかし、実は私にも上品ではないところがあって、例えば昨晩の飲み会の時、飲みつ食いつつ話をしていると、時々唾が飛び食べかすが口からこぼれるという嫌な癖が私にはあります。
鋭意努力し、還暦までには是が非でも直すつもりです。

★「堅すぎる」と時々言われますが、どちらかというと誤解です。
確かに堅いほうですが、お酒の入った折に猥談を聴くことも嫌ではないし口元もほころびます。
というか、人類は男類と女類で構成されており、人類の未来を考える上で男・女それぞれの属性を問うことは不可欠だと思っています。

★議員でいる間は、これからもこの日記を書き続けていこうと思っています。
駄文への御愛顧のほど、これからもよろしくお願い致します。


★ただ今、午後6時。
事務所で先ほどまで一時間半ほど、某新聞社新聞記者のインタビューに答えていました。
政治的効果の考慮とは無関係に、自然体で自分の思いを虚心坦懐に述べました。

07/12/22 (土)  昨日の議会最終日

★昨日の議場。
傍聴席は満杯で、入りきれないひとたちが3階正庁で特設大型スクリーンを見詰める中、議案98号「新市建設計画変更案」の採決が行われた。
起立・不起立の瞬間、マスコミ各社のカメラフラッシュが議場に何度もまばたいた(福井.・朝日)。
結果は否決。この残念な結果を数値差を今はただ眺めているだけである。

議会終了後は、マスコミから感想を聞かれ傍聴席にいたひとたちと話をし、議員控室では窓外山麓の暮れなずむ風景をぼんやりとした気分でひとり眺めていた。
ながいながい一日だった。本会議開始直後に動議提出があり、暫時休憩⇒議運⇒全協でのやりとり⇒本会議再開等々、展開は大変あわただしくもあった。

夜、有志議員(二中存続派)一同は某所に集まり、少しだけ酒を飲みながらの反省会。偶然だが、「2校を守る会」の皆さんとも合流した。
散会ののち、最後まで残っていた議員とふたりでボツボツと話し込んでいるうちに夜は更けていく。
眠気が高じて帰宅した。

不思議なのは、議案98号に対しての賛成討論者が6人だったのに対して反対討論者が3人と非常に少なかったこと。各議員の腹のうちで、何かが動き始めているのかも知れないが・・。
なお、本日の討論風景は、正月過ぎまでケーブルテレビ放映の予定となっている。ケーブルテレビをお持ちの皆さんは、是非御覧になってください。

(救いとして統合中学校建設事業費¥630万の減額議会承認がありはしたけれども)
こういう結果になってしまったことに対して
応援してくださっている全ての皆さん、大変申し訳ありませんでした。
今後のことについては、ネバーギブアップ・・・ただそれだけです。

★ ↓某大手新聞記者から頂いたタイガース・カレンダー及びタイガース・ミニタオル


ありがとうございました。

07/12/21 (金) 大晦日ではないのだが

★気がつけば今年も10日間を残すのみとなった。

問われれば「俺には過去がない」と答えるのが私の口癖ではあるけれども、さすがこの時期に一度くらいは一年間を振り返る。
父親としての私は、子供達に対していつも無口であり穏やかな微笑で接してきた。一面ものわかりよく、一面存在感の薄い父親だったと思う。
夫としての私の愛の向かう先にはいつも妻が居た。
交友関係を振り返ってみると
どちらかといえば、同性の友人関係よりも異性の友人関係に恵まれていた。不思議だ。
年老いた両親に対してこれといった親孝行をしてこれなかった。しかし、近場で見続けてはきた。

議会内の人間として言うならば、去る4月のあわら市長選が最も心に残る。エポックメーキングと言っていい。
そして、本日は12月議会・最終日である。
★午後4時半
議案第98号「新市建設計画変更案」は賛成少数で否決されました。
議会終了時に於ける市長挨拶の「この影響は大であり、大変に悔しい・・・でもネバーギブアップです」は、そのまま我々二中存続派議員のこれからの姿勢でもあります。

07/12/20 (木) 外はまだ薄暗い

日本語のなかに、魑魅魍魎という言葉がある。パソコンでは可能だが手書きではとても書けないむつかしい漢字だけれども、意味だけはわかる。
魑魅魍魎跋扈は非現実的社会を表わす言葉だと思っていたが、実は身近なところがその場所だと思うようになってきている。

昨晩、ある集会があった。
マイカーを持っていないわしは、友人に頼んでその場所に連れていってもらった。
集会を終え、別の友人運転の大型トラックに乗っての帰路、友人二人とわしの三人は、議会の現在的状況に対してブツブツブツブツとお互い言っていた。
元レスラー氏が、「議員は、有権者の一票一票をなんやと思うているんや」と怒りを込めてのたまう。
送ってもらったわしは、事務所に入り、フッ素樹脂鋼板鍋でつくった日清焼きそばをサカナに、窓外の闇を眺めつつ焼酎をひとり飲んでいた。元々アタマの悪いわしに、魑魅魍魎を見極める力などあるはずないと半ばヤケになりながら飲んでいた。

飲みながら、いつの間にか寝入った。目が覚めると、柱時計は午前5時を指している。
うん、本日、わしは中古自動車・トウデイを入手し、晴れてマイカーオーナーとなる。
荒川洋治みたいだが、「新しいぞ 私は・・」と、言いたい気分になったのである。


07/12/19 (水) 寝覚めに熱々珈琲を飲みながら

★昨日の連合審査⇒総務常任委員会(福井朝日)を傍聴していた時、頭に浮かんできたのは茨木のり子の次の詩だった。

 自分の感受性くらい

ぼさぼさに乾いていく心を
ひとのせいには するな
みずから 水やりを 怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいには するな
しなやかさを 失ったのは どちらなのか

苛立つのを
近親のせいには するな
なにもかも 下手だったのは わたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいには するな
そもそもが ひよわな志に すぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいには するな
わずかに光る 尊厳の 放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ            ・・・自戒を込めて思い出していた。

07/12/18 (火) 例年と違う歳の瀬

★昨晩、携帯電源の切れていることに夜半に気がついた。かけてくださったみなさん、ごめんなさい。

昨日は、朝から晩まで来訪客の絶えることが無かった。来客応対会話エトセトラの連続に相当疲れてしまった。
12月議会真っ只中である。議会情報を聞きにくるひと、情報を持ってくるひと、対応を言ってくるひと等々さまざまだった。勿論、電話やメールも沢山受けた。
全協・本会議や委員会への出席が議員活動の目に見える部分であるとしても、現実には上述の時間帯がはるかに多く、それを考慮しても議員活動は専従であるべきだと思う。

さて、本日18日には、総務常任委員会が午前10時から開かれる。教育厚生常任委員会との連合審査となったこの委員会に注目しているひとは、(議員は言うに及ばず)市民のなかに沢山々々いる。そしてこの委員会での賛否結果は、議会最終日の総務常任委員報告を受けての全議員による賛成起立・不起立に対して大きな影響を持つ。

市長は、(全協・本会議・広報あわらあるいは記者会見などで)我々議員や市民に対して、12月議会での「新市建設計画変更案」採択を訴えてきた。
市外のひとたちからもよく指摘されることであるが
そうならなかった場合の混乱は目に見えている。ねじれ現象が年を越すという単純なことではない。

「ハートはウオーム、ヘッドはクール」を、
本日の総務常任委員会での所属議員諸氏に対して期待したい。
★午後4時前後に連合審査⇒総務常任委員会が終了。
採決の結果、「新市建設計画変更案」は否決!・・・勿論、ネバー・ギブアップです。
・・・ということを書いている最中に某新聞社から電話が入ってきた。

07/12/17 (月) 窓外に霰の音を聴きながら

★阿刀田高の短編をよく読んでいた時期がある。
エッセイ・「いびつな贈り物」で、「騙されることはあっても騙したくはない。それで生きていけるならそのほうがずっといい」と書いたこのひとは
「人柄によくマッチしていなければ嘘のエピソードが末長く語り継がれるはずがない。糞おもしろくもない真実よりも人柄にぴったり合った嘘のほうが、その人物をずっとよく後世に伝える。だから嘘でも構わない。嘘が本当だと信じられて長く残る。そのリアリテイに真実以上の価値がある」とエッセイ・「不安な録音器」に書いている。

昨晩、机周辺の整理をしていた時に出てきたメモの抜粋だ。
こういう文章を読むにつけ、「プロの物書きというのは、ひとを深読みする能力を持っているのだ」と、感心してしまう。

07/12/16 (日) 寒い朝

★昨晩は夜遅くまで来客があり、皆が帰った時は午前2時を過ぎていた。いつもならば眠りの一番深い時刻が就寝時刻となったわけだが、6時前には目が覚めた。
味噌汁梅干的朝食を終えて一服を楽しんだ。一日のうちで一番おいしく感じる煙草の一本だ。

まだ眠い。所用にとりかかるかもう一眠りするか、ただ今思案中です。
★ということで再び1時間ほど眠った。
「愛知県へ行ってくる。お母さんと叔母さん(妻の姉)と一緒に行ってくる」という息子からの携帯コールで目が覚めた。
浴室に行き、熱いシャワーを浴びた。植物性石鹸で足の指先を洗い太股や下腹部を洗い顔や首筋を洗った。植物性シャンプーで幾分白くなり始めた髪の根元を隅々まで洗った。そして新調のパンツにはき替えた。

★事務所に戻り、パソコンデスクの前に座って考えた。
「12月議会で否決、すぐに開かれる臨時議会で可決」という風評で否決が現実のものとなった場合、否決側に立った議員には質疑・討論のなかでその理由を述べる義務があると思う。

私は市長ではなくて、一介の市議・つまりワン オブ ゼムなので推測で書くことしかできないが、
議会の召集は市長の側にある。さらに議案提出不提出の判断は市長の側にある。


私は会員ではないので仄聞を述べることしか出来ないが、「2校を守る会」がちらし配布に踏み切るそうだ。議会最終日に於ける可決・否決の結果如何で、更なる動きがあるそうだ。


★昨日の昼食として、新しくできた屋台横丁でラーメンを食べた。ごった返すカウンター対面に座っているのは旧知のひとだった。市外某中学校校長のそのひとから、「12月あわら市議会をずうっと注視している。頑張ってなあ」と言われた。
外へ出て知人と出遭った場合の最近の挨拶言葉の殆どがこれになったような気がします。

07/12/15 (土) もう週末か

★佐世保のスポーツクラブで起こった銃乱射事件は二人の死者と多数の負傷者を出すおぞましい結果となった。夜の会議を終えて帰宅しひとり晩酌を楽しんでいた時に妻からこの事件のことを聞いた。
三人の子供達がスウイミングに行っていた関係で、この種の施設の雰囲気を少しは知っている。
どんな事件が起こってもおかしくない程に乾いた社会となっているとはいえ、特にプールサイドに居た子供達の恐怖は終生記憶の底に潜み続ける。

★昨日の午前9時半に始まった総務常任委員会は、冒頭で教育厚生常任委員会からの連合審査要請を受け入れるかどうかに関する1時間程の審議となり、賛否同数の結果、委員長判断で受け入れることになったとのこと。
新聞にも出ていたが、連合審査は12月18日(火)午前10時開始です。
委員会のスケヂュールについては、知人やマスコミからの電話があって、注目度の高さが伺える。
プロフィルにも書いたけれども、私は無趣味の人間だ。というか、何を趣味とするにしても相応に金がかかるので無趣味でいる。
ひとりでいるのが好きで、
ソファに寝転がり、天井の節穴を見つめ過去を回想し行く末を思っている時間帯は決して退屈なものではなく、その意味では怠惰的伏寝が趣味といえるのかもしれない。

ただし、若い頃は小説を読むのが好きだった。椅子に座って読んだことはない。いつも寝転んで読んでいた。
江戸川乱歩の怪奇幻想小説を読む時は、ピンクのカーテンを閉ざし照明を暗くして、妖しく淡い灯りのなかで息をひそめて読んでいた。
さわやかな恋愛小説を読む時は、窓をめいっぱい開けて5月の風を肌に感じながらTシャツゴロ寝で読んでいた。
松本清張を読む時は、「国鉄時刻表」を横に置いて読んでいた。
費用対効果を考え、読む本はいつも文庫版だった。

小五の時に読んだ坪井栄の「二十四の瞳」ラストシーンでの松吉の言葉は今も鮮明だ。
中一の誕生日に従姉妹からプレゼントされたローレンスの「息子と恋人」を読み、続いて「チャタレイ夫人の恋人」を赤面しながら読み、「大人になるとあんなことをしなければならないのか、嫌だなあ」と思った。
高校生の時に小林秀雄の「考えるヒント」を読んだが、何を書いてあるのかほとんどわからなかった。
成人した頃、喫茶「ビオレッタ」で、スタンダールの「赤と黒」をいっき読みして、「よおおーし、わしもジュリアン・ソレルになるぞ」と心に誓ったものだ。
三島由紀夫の「金閣寺」を読んだ時、当時アーテイストを目指していた私のなかの耽美の心に火がついた。
開高健の一連を読んでいた頃は、体言止めの文体がとても新鮮で「線香花火みたいや」と感心していた。

40歳頃までは小説読みに時間を割いていたけれども
ルー大柴流に言うとサドンリーに突然に小説を読まなくなった。

子供達が幼年期になってくるに従い、相手をしているのが面白くなってきたためである。
子育ては自分自身の追体験だとつくづく思った。
恰好よく言えば父としての自覚がでてきて仕事に精出さねばとも思ったのである。

そういうことで、幾星霜・・・子供達が成人した今、あの頃に戻りたいと時々思う。

★束の間の休息を、芦原温泉の舞妓・芸妓と楽しむ私。

07/12/14 (金) 薄曇の朝

★12月議会最終日の議案採決に大きな影響を与えるだろうという意味では、きょうの総務常任委員会での審議及び採決が重要だ(仮に教育厚生常任委との連合審査となった場合は、日程にずれが出てくるが)。ということで昨晩は某所に有志議員が集まった。

気になるのは
一部でささやかれている「議会最終日には一旦否決、臨時議会で可決」の構図があるという噂だ。
「財政見通し」が出て既に2ヶ月を経過し、先の一般質問でも学校問題での細かい質疑があった。各々の議員は当然学校問題の詳細を把握しているだろう。
「議論が未成熟だから一旦否決」という理由で伸ばすという理屈には説得性がない。あるいは微調整が必要なのであれば、議会を延長すればいい。、一向に構わない、と思う。。

最終的に否決となるのであれば、ねじれの延長であり、マスコミの嚆矢となる。
★今朝は地区のひとの葬式に出ていた。出棺のために外へでると小雨が降っている。氷雨といってもいいだろう。一日一日寒さが厳しくなっていく。

07/12/13 (木) 小雨の朝

★昨日は、午前9時半から「産業建設常任委員会」が開かれた。12月議会は「総務常任委員会」に於ける論議が焦点となっており、当委員会には傍聴者も居なかった。

付託議案は以下の通りです。

議案第82号 平成19年度あわら市一般会計補正予算(第4号)(所管事項)
議案第85号 平成19年度あわら市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)
議案第87号 平成19年度あわら市公共下水道業特別会計補正予算(第1号)
議案第88号 平成19年度あわら市水道事業会計補正予算(第2号)
議案第89号 平成19年度あわら市工業用水道事業会計補正予算(第1号)
議案第90号 平成19年度芦原温泉上水道財産区水道事業会計補正予算(第1号)

午後4時に終了し、家路についた。外は雨が降っているがそれ程寒くはない。もう初雪が降ってもおかしくないのに、今年も暖冬となるのか、と思った。

しかし実際はどうであれ、道路除雪の備えは必要だ。
委員会で、平成19年度「あわら市道路除雪対策基本計画が資料として配布された。

道路といえば、つい最近部分開通した金津三国線日交通量測定表も配布された。
★本日の13日は「教育厚生常任委員会」、そして明日の14日に注目の「総務常任委員会」が開かれる。
いろんな情報がぼくのところにも入ってくるが、明日あるいは議会最終日の結果いかんで、議会に大きなうねりの起こることが可能性としてある。

★本日の午前11時半頃か。
福井市での所用をこなしての帰路、春宮の道路で警察が道路を閉鎖している。
民家が火事だ。現場に歩いていったが、既に鎮火しつつあったし、不幸中の幸いでけが人も出なかったという。
歳末は特に火事の発生しやすい季節だが、泥棒と違って全てをなめ尽くしてしまう恐ろしいものだ。
火の元には十分気をつけなければならない。

07/12/12 (水) 本日は産業建設常任委員会


★昨日の夜の10時過ぎだったか、某所での会議を終え事務所に戻ってから睡眠薬として麦焼酎をコップ一杯飲んだ。
疲れからかすぐに酔った。ほろ酔いで気分がハイになる。


★ぼくはこのホームページを7年ほど前につくった。
金津町議になった時、「議員は議会のことを市民に発信しなければならないと」と知人に言われたからである。若い頃から手書き日記をつけていたので、日々を書くことはそんなに苦痛ではなかった。
手書き日記が公開日記に変わったことで例えば固有名詞に関する配慮などが必要にはなったけれども、おおむね本音を書いてきた。


しかし、議会情報の発信に関しては不偏を守りたいとひとまずは思う。
思っても、日記形式をとる限り必ず思い入れがどこかに入る、主観が働く。


例えば今回の中学校問題の場合、二中存続派の私は、どうしても二中存続派議員の意見や動きに対しては賛意を感じ、統合派議員の意見や動きに対しては否定的となる。そして文章化の過程でその思いが投影されていく。


議長が議会内部に於いて中立性を求められるのは当然だ。
翻って我々議員は自分の思いを過不足なく書いていけばそれでいいのかも知れない。
読者(どんなひとたちか想像つかない)が日記を読んで、「よしよしきょうのまきさんはいいこと書いてた」と思おうが、「どうにもならん奴や。悪のトライアングルや。あいつを百条委員会に引っ張り出さなあかん」と怒りの反応を抱こうがそんなことはどうでもいいことで、読者への迎合を意識していたら日記を書けなくなる。


・・・と基本的に思っているのではあるけれども
その思いに棹さすのはあわら市議でHP日記を書いているのがぼくひとりだけという事実である。本当は統合派議員の誰かがHP日記を立ち上げてくれれば、ぼくの気持ちは随分楽になる。


★友人からの電話やメールによると、何人かのあわら市民がブログをたちあげ、例えば「中学校問題」に関する議会情報を発信し解説しているという。
(読んだことのない私が言うのはおかしいけれども)それはとっても良いことだ。市民が主人公になることが自治体の夢や希望をはぐくむあるいはもしかしたらの行政先走りを監視する、という意味でそれはとっても良いことだ。


だけれども、議会情報の直接の受信発信者はどう考えても議員である。
つまり市民ブロガーへの議会情報の伝達者は議員たらざるを得ない。問題は、議会情報が議員個人の価値観付加での情報となることだ。プロセスに迂回が伴えば発信情報及び解説に疑義が伴いやすい。ひらたくいえばワンクッション置いての情報にはリスクが伴うということだ。そのリスクをできるだけ軽減させるためにも複数議員によるホームページ及び日記書き込みがあったほうが良いと、ぼくは常々思っている。


★もしかしたら今月で「議員日記」を終了するかもしれないので
心の向くままに、思いを書いてみました。

07/12/11 (火) 昨日の一般質問


★昨日の午前9時半から始まった議員15人による一般質問は午後7時過ぎに終った。長時間なので聴いていて疲れた。
統合派議員の質問に対して、橋本市長は自信を持って淡々と答えていたように思う。


その市長の顔色が一瞬変わったのは、某議員から「改築建物は新品だけれども耐震補強改修建物は中古品」と言われた時だった。
「子供達の学び舎を中古品呼ばわりするのは、子供達に対してあまりにも可愛そうではないか。あわら市内各小学校の耐震補強改修も控えている。失礼ではないか」と答弁した時だった。


山川知さんの質問に対して、寺井教育長は「理想的には両方の中学校を改築させてあげたい。しかし諸般の事情で芦原中・改築、金津中・耐震補強改修を意見書として提出した」と答えていた。


私自身は仮に財政的に余裕があったとしても両方改築が理想だとは思わない。
耐震補強改修で使えるなら使い続けることにこそ積極的な意義があると思う。先人が使ってきたものを肌で味わえることは素晴らしいことだ。


子供達の教育的環境の良し悪しが対教師関係あるいは対クラスメート関係といったソフト面に根幹があるのは当然だ。加えて、今の社会風潮に対するアンチテーゼつまり簡素とかつましさを体感させることも教育の一側面だと思うのである。


聴いていて、「あわら市を考える市民の会」が以前に出したちらしの中の中古品呼ばわりの文言を思い出し、私も悲しい気分になってしまった。


★11日に予定されていた「(新市建設計画変更案の議題を含む)総務常任委員会」は14日に変更されました。

★さて、ただ今午前5時。
議会最終日に備えて原稿を書いています。

07/12/10 (月) 本日は本議会・一般質問

★地区のひとが享年36歳で亡くなり、昨日の夜は、お袋と一緒に御通夜の会場にいた。
高齢者が亡くなるのは自然の理だけれども、若い人が亡くなると痛ましい。PTA関係らしい子連れのお父さんお母さんが出入りしていた。


「朝には紅顔ありて. 夕べには白骨となれる身なり」
だとつくづく思う。         合掌



★12月14日(金)の午前9時半から、「総務常任委員会」が開かれます。
この委員会で、「新市建設計画変更案」(つまり中学校2校存続維持を含んだもの)に関する討論があり(恐らく激論になるでしょう)、賛否が問われます。
12月21日の本会議(議会最終日)に、その結果を総務常任委員長が報告します。
委員長報告に対する質疑・討論を経て、(議長を除く)議員全員での採決(採択or不採択)が予定されております。
午後7時半、やっと15人の一般質問が終わりました(私自身はそのあとの広報編集委員会に出席)。
午後9時、8人の有志議員が私の事務所に集まり、遅い夕食を兼ねての焼肉的反省会をやっております。

07/12/08 (土)  もう土曜日か


★友人から、「牧田さんのことが書かれていますよ」というメールが入り、何ヶ月ぶりかでヤフー掲示板・「まきちゃんを百条委員会に」を覗いてみた。「まきさん」を「まきちゃん」と書くあたりもしかしたら議員か?とも思ったのだが(笑い)。


「百条委員会云々」は刑罰を含むものだ。21人の市議のなかで一番気が弱く秘密の多い私にとっては恐喝であり警察への告訴ものである。早速抗議の電話をかけようと「投稿者」をクリックしたところ、「公開プロフィールが見つかりません」と出てきた。
で、まあ、されてもいいか、そのほうが事情があきらかになる、と思った。


さて、昨日の私の日記を再度読んでいただきたい。


↓ヤフー掲示板「hyakuzyouiinkai」さんのご意見⇒・・・↓私の感想


①市(市長)と要請者とのやり取り情報が漏れて⇒・・公的な立場での参加云々が秘事とは思えないのだが。


②市民からの要請事項をリークし⇒・・私個人が公的団体としての「考える会」の姿勢に対して何故なのかを類推して書いただけなのに。


③市長→某市議(掲示板を管理)→OPUS57(批判攻撃投稿を繰り返す人たち)⇒・・公務に忙しい市長がこんなHPや掲示板を読んでるわけがないし、管理者の立場としては、書き込み手が個人中傷(公的団体の代表名は個人ではない)以外どんなことを書いても構わない、繰り返しても構わない。むしろその論に対して同じ土俵でどんどん反論を入れてくださるのが本来の掲示板だと思っているし、OPUS57とハンネを間違っているし、私が書き込むとしたら「OPUS57」さんや「とんぼ」さんと論調はやや違ってくると思うが管理者故に書き込まないだけの話だ。


④悪のトライアングル⇒・・勿論私も「平和なあわら市を取り戻すために」を強く願っている。周囲からいいひとと言われそのことに不満を持っていた私が初めて悪と呼ばれたことはある意味で嬉しいことである。
余談だが、二中存続派議員の間でも〇〇、〇〇、〇〇統合派議員のトライアングルという言葉が流行っている。


⑤恐らく「考える会」会員である「hyakuzyouiinkai」様には、委員会召集に向けて動いていただきたいし、協力しますので是非お電話をください。そういう正月になっても仕方ないです。  


注・百条委員会

★ところで私事ですが
「考える会」会長のことを私はずうっと以前から知っています。いろんなことに関して一緒に活動してきたし、恐らくは「考える会」の面々よりもよく知っています。
笑顔とひとあたりの柔らかさが市民の間に広く浸透し、私もああいう人格者になりたいものだなれなくても近づきたいものだと日頃思ってきたし今も思っています。これは本意です。

07/12/07 (金)  雨模様の朝


★昨晩はお互いソファーに座っての手話サークルが開かれたのだが、まだ風邪気味の私は咳を連発する。うつることを嫌って皆は顔をしかめる。
仕方ないので、ソファーを離れパソコンデスクの前に座っていた。
忘年会・新年会の話が出てきたが、そういえば正月が近づいているのだ。


正月は 冥土の旅の 一里塚
   めでたくもあり めでたくもなし
  一休宗純


★80歳を過ぎてから盲目の森女を愛した一休にしろ、貞心尼との老いらくの恋におちいった良寛にしろ、日本人に人気のある僧というのはどうも色気に満ちている。
性を問わず同性異性から愛されることの延長に、異性愛のバージョンアップがあるというところか。


昔から女性に対してはとても恥かしがりやで、結婚してからは偕老同穴を守り、周囲から石頭と呼ばれ続けてきた私だけれども、本当は、自分のそのような性格に満足しているわけではない。




★「あわら市を考える市民の会」が今月14日の夜に予定していた集会に、市長は案内されていた。
来て説明していただきたいという連絡が先日、「考える市民の会」からあり、市長は「考える市民の会」のメンバー及び市民に対して思いや計画方針を述べる絶好の機会だと待機していた。
ところが、14日の考える会での市長説明は中止するとの連絡が市長あてにあった。「残念、なんでやろ?」といぶかしがっているとのこと。


背景の事情がわからないので、シチュエーションを類推してみる。


①「集会は開かれるのだけれども、市長案内は止める」というのであれば、過去の言質を変えるのだから失礼な行為であり、かつ期待してその場に来る市民達に対する裏切りにもなる。


②集会を延期するのであれば、延期された日時を告げ再度の案内を乞うのが当然だ。


③集会が延期ではなく中止になったのであれば、そうなったことの説明責任が不可欠だ。


誰でもそう思うだろう。

07/12/06 (木) 空模様


★風邪気味で喉の痛みが続いているので昨晩は重ね着をして熟睡した。
夜明けとともに起床。


東の空が異様な感じなので、写真を撮った。



黒雲のあわいに朝の陽射しが見える。
冬空模様に厳しい冬が近づいているいることを感じた。
★午前12時。
<あわら温泉屋台村「湯けむり横丁」開設記念式典>が、あわら湯の町駅前多目的広場で開かれた。
創生塾代表・前田健二氏による主催者挨拶から始まり、懸垂幕オープンで式典は終了した。
横丁風景をデジカメで撮ったのだが保存用ミニデイスクを失ってしまい、ここにUPすることができないのが残念である。成功してほしいと思う。
出店者一覧です。

 07/12/05 (水) もの思い 


★昨日午後の事務所来訪者から、「12月議会はどうなるんやね?「新市建設計画変更」案が否決されたら、まちは・・・」と聞かれたので、「一寸先は闇やね。でも信じてる」と答えた。


★夕刻に来訪した女性から福祉事業のいろいろを聞いた。そして、マイカップのネーム刻印もしてもらった。残りはあとひとつ。


★夜遅く、某所での会議を終えて事務所に戻ったら、既に11時だ。「光陰矢の如し」である。
時間だけがどんどん過ぎていく。人生はゆったりとしていなければという気持ちと余生は少ない急がねば、という両極の想いが交錯する。故開高健はこれを「悠々として急げ」と書いたが、言い得て妙の言葉だと恩う。


★雨模様の今朝は起床が遅かった。
事務所に入り洗顔し歯を磨いた。床のゴミを拾った。来客のために応接机をウエットテイッシュで拭いた。窓外からの雨音のリズムがここちよい。


昔、「雨音はショパンの調べ」を唄った小林麻美は可愛い歌手だった。
しかしあわら市内には(旧芦原町内のことは詳しく知らないが旧金津町内には)彼女を超えるひとも何人かいる。
★三国へ行く用事があったので、ついでに三国高校へ寄った。
耐震補強鉄骨筋交の形状及び配置を見る為に寄ったのだが、予想どおりだった。
同一軸組ラインでの筋交配置は二箇所程度で教室部分を避けているように思えた。なおかつ最上階の3階には筋交が見えない。これは各々の階の想定地震力が当該階以上の階の全重量に比例するものであり最上階は負担荷重が少ないことの証しである。


何故筋交設置箇所が少ないかというと、ラーメン構造(柱+梁の構造)に比べて、筋交構造の地震に対する抵抗力は飛躍的に増す為だ。これはラーメン構造が軸力と曲げモーメントの双方を受け持つのに対して、筋交構造は軸力(圧縮力及び引張力)のみを受け持つことに起因する。


わかりやすく申し上げるならば、四角形よりも三角形のほうが強く、ゆがみが少ないということである。

07/12/04 (火)  昨日の一日


★昨日の本会議は日程に書かれているように議案の上程と市長からの提案理由の説明が主なもので午前中で終った。提案に対する質疑をした議員は3人。「市政掲示板」に傍聴記を書かれた方がいるので内容は省きます。


★午後、事務所に戻りソファに寝転びながら読んでいた文芸春秋十二月号にメタボ関連の記事を見つけた。いわば厚生省批判の記事なのだけれども、医療専門用語のオンパレードでよくわからない部分が沢山ある。早速プリントアウトして市庁舎・健康長寿課に持って行き、後日の解説を頼んできた。


★市職員のTさんが亡くなったのはショックだった。合併時にいろいろ教えて頂いた方でこれから十分に実力を発揮する49歳という若さであったことも合わせてとても残念だ。


昨夜は地区のKさんのお通夜も開かれた。生前ずいぶんお世話になった方だ。堅く真面目な気骨あるひとだった。            おふたりに合掌


★夜は、芦原温泉・某旅館で、ゑびす講。
温泉関係者はじめ市長・副知事・県議・市議など総数80余名参加の大きな催しだった。
焼酎をあおり膳のつまみを食べながらの市議どおしの会話はどうしても「中学校問題」にいきつく。多少の疑心暗鬼も働いてしまう。
議員になって8年半・・その都度議論をしてはきたけれども、この2年間の殆どはこのテーマに収斂されてきたように思う。
しかし、当然のことながら議会が抱える課題は他に沢山ある。
この12月議会で是が非でもすっきりと意思一致をしなければならない、と私は思った。

 07/12/03 (月) 深夜にインスタント「昔ながらの・みそラーメン」を食べながら

あわら市議会定例会 会期日程です。(あわら市HPより)
12月21日の本会議に於いて、提出議案に関する質疑・討論・採決があります。


リンク⇒本日の議事

07/12/02 (日) 昨日の一日


昨日の夕食時は、ひとり養命酒を飲んでいた。体にいいのだから「酩酊+健康」同時享受の一石二鳥だ。
傍らのTVはスポーツコーナーの放映中で、コメンテイターが、亀田がどうの朝青龍がどうのとご本尊の映像を流しながら絶叫調でしゃべっている。


個人的なことを申し上げるならば、ボクシングについては、「あしたのジョー」のモデルとなった大場政男の自動車事故による死亡以後に興味をなくした。大相撲については柏鳳時代の終焉で興味をなくしTV観戦を止めた。それ以後はプロ野球・「阪神タイガース」おたくを続けていたのだけれどもここ数年はタイガースTV中継試合観戦もラジオ中継視聴もしなくなった。
加齢とともにひとの激しい動きよりも自然の静かなたたずまいに興味が移りつつあるのだろう。


夕食後、事務所のソファーに寝転び藤原正彦のエッセイ本を拡げた。国家とは、日本人とは、人間とはなんだろうと黙考しているところに、金小PTA時代の同僚が来訪。
元気なひとなので話がはずみ、あわら市の行く末を語り合っているうちに古時計が、ボボーン・ボボーンと午前零時をうった。


外へ出ると冷気が頬にあたる。すぐに寝るのは惜しい気持ちになり、パリで買ったダーバンのコートの襟をたてて竹田川河畔を歩いた。立ち止まり、ミュンヘンで買った両切独煙草「ゲルベゾルテ」をくわえ、ウイーンの友人から頂いたジッポーで火をつけ大きく吸い込んだ。

足元でサカナの撥ねる音が聞こえた。闇は視力を閉ざすけれども聴覚を鋭敏にする。

07/12/01 (土) 西の空が明るい きょうも快晴だろう


★私はこの日記を書くことで精一杯なので、(ひとりの市議・ひとりの友人を除いて)他のひとのブログを読むことは先ずない。


そういう私のメール受信箱に、知人から相当量の文章が入っていた。どうやらヤフー掲示板の昨今の書き込みの転送みたいです。

読んでからちょっと考えてみた。



①「福祉議員を自認する金津地区の某議員」が私のことを指しているのだとしたら、自認しても他認されてもいないという意味で間違いだし、「船頭小唄」が一番の愛唱歌であるのは確かだけれども、「扇動」できる能力などあるはずがないという意味でも当たっていないです。


①バリアフリーは勿論大事だが、それを改築のみとリンクして考えるのは短絡という気がします。バリアにも又ハード・ソフト両方がありますが、ベースはソフトつまり心のバリアフリーです。
付記すれば、二中派(とレッテルされた)議員達は、議会のなかで情報のバリアーを受けてきた面があると思います。


①下段ふたつの●についてはおおむね異論ありません。